オスグッド

オスグッド＝成長痛という誤解

お子さんが「膝が痛い」と訴えたとき、病院で「成長痛だから安静にしていれば自然と良くなります」と言われた経験はありませんか？
確かに、成長期には膝の痛みを訴えるお子さんが多いですが、「オスグッド＝成長痛」という認識は正しくありません。

オスグッドは放置してしまうと、痛みが慢性化するばかりか、重症化すると手術が必要になることもあります。しかし、適切な評価と施術を行うことで、回復までの期間を短くすることが可能です。

まずはこの誤った認識を正し、正しい情報を知ることが、お子さんの健やかな成長を支える第一歩になります。

オスグッドとは？

正式名称は「オスグッド・シュラッター病」といい、膝の下にある「脛骨粗面（けいこつそめん）」が突出し、腫れや痛みを伴う成長期特有のスポーツ障害です。

特に小学校高学年〜中学生の運動量が多いお子さんに多く見られ、膝を曲げ伸ばしする際に痛みが生じます。場合によっては、歩行にも支障が出ることがあります。

この痛みの原因は、太ももの前にある大腿四頭筋が、まだ成長途中で柔らかい骨に強い牽引をかけるためです。繰り返しの負荷によって骨の一部が剥がれてしまい、強い痛みや腫れを引き起こすこともあるため、早めの対応が大切です。

成長痛とは？

成長痛は、骨の成長に筋肉の柔軟性が追いつかないときに起こる、一時的な痛みです。多くの場合、夜間にふくらはぎや膝周りの鈍い痛みがあり、数日間で自然に治まります。

対して、オスグッドは筋肉の収縮が骨を強く引っ張ることで発症するため、原因も症状も異なります。オスグッドは放置すると数ヶ月〜数年痛みが続くケースもあり、部活動やスポーツを続ける上で大きな支障となることがあります。

オスグッドへの対応

サッカーやバスケットボールなど、ジャンプやダッシュを繰り返すスポーツをしているお子さんに多くみられるオスグッド。膝の違和感に気づいたら、無理をせず運動を一時中断し、安静にすることが大切です。

成長期に特有の症状ですが、「成長すれば自然に治る」わけではありません。痛みの原因に合わせた適切な対応を行うことで、競技復帰のタイミングも早くなります。

当グループのオスグッド施術

当グループでは、オスグッドの根本的な原因に着目し、お子さんの状態に合わせたオーダーメイドの施術を行っています。

状態に応じて、電気治療（テクトロン）を併用し、炎症や痛みの緩和を図ります。

膝の痛みに関係する筋肉が緊張している場合には、筋膜ストレッチを行い、筋肉の柔軟性を高めて膝への負担を軽減します。

また、成長期特有の注意点やご家庭での過ごし方についても、保護者の方と共有しながらしっかりとサポートいたします。スポーツを諦めず、快適に過ごせるよう全力でお手伝いいたします。

オスグッドの疑いがある症状

以下のような症状がある場合は、オスグッドの可能性があります。症状が長引くようでしたら、早めの受診をおすすめします。

• 走ったあとに膝が痛む
  
• 階段の昇り降りがつらい
  
• 正座をすると膝が痛い
  
• 自転車のペダルを漕ぐと膝が痛む
  
• 膝の下に出っ張りがある
  
• 痛みが1週間以上続いている、または悪化している
  

よくあるご質問

Q. 運動をどのくらい休めばよくなりますか？
A. 症状の度合いや日常生活の状況によって異なりますが、痛みが強い間は無理をせず、運動を控えることが基本です。状態に応じて再開時期を個別にご案内しています。

Q. 痛みがあるときは冷やした方がいいですか？
A. 炎症がある初期段階では冷却が有効です。慢性的な痛みになっている場合は、温めることで血流が改善し、症状の緩和につながることもあります。

お子さんの膝の痛みでお困りの方は、ぜひ一度当グループまでご相談ください。成長期ならではの症状にしっかり向き合い、無理なく競技を続けられるよう、専門的な視点からサポートいたします。